旧正月に「母べえ」を観た
2月7日は旧正月で私と家内の誕生日です。
山田監督の時代劇3作を観た。
歩き方も「なんば」がでてきたりして甲野先生に古武術を習っている私は少し嬉しかった。しかし、役者が現代の動きになれきっており、練習する時間も少なく止む無くキムタクが歩くときは刀の柄に手を置き歩いていたりするのが不自然に思えた。
立ち回りも足の運びも少し変なのは止むを得まい。
山田監督はそんなことが理由かどうか知らないがシナ事変からの家族の、人間の生き様を描いた。母べえ・・・に登場する人に悪人はいない。正直すぎて世渡りが下手な人と、時代に逆らわず生きるために暮す人がいるだけです。
戦争を主導した人間は出てきませんが背後に描かれていた。
カメラはローアングル、障子や襖ごしに人物がいる。まるで小津監督の映像を観ているようでした。
寅さんでも家族全員が映っているでしょう。TVは画面が小さいのでアップしなければならない制約がありますが、映画は大画面なので全員写して会話しても成立するのです。
TVで観る映画と映画館で観る映画は別物なのです。
宮川カメラマン(溝口監督、黒澤監督始めひっぱりだこの方)のような絵がとれなくなって、周防監督の絵が綺麗だったが、カメラは外国の方でした。
TVのようなカメラの絵は映画にはいりません。
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