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2008年5月25日 (日曜日)

日本の家族制度が崩壊する危機

 私は今回の後期高齢者医療保険制度の導入にはもっと重大な問題が関わってくると危惧しています。
75歳以上の高齢者を切り離すということは、日本の家族制度を根底から崩壊させ、日本のあるべき高齢者福祉策の可能性を壊してしまう恐れがあるからです

 これまで、家族と同居している高齢者は子どもの扶養家族として、自分の子どもの払う保険料で面倒を見てもらっていたわけです。要するに子どもが年老いた自分の親の面倒を見ていたのです。
今度は、75歳になると子どもから切り離されて「老人は自分でお金を掛けて払ってください」という話になった。
子どもにしてみれば、親の扶養義務がなくなったのと同じことになりはしませんか?
 
日本は古くから「子どもが自分の親を養う」というカルチャーを育ててきた国です。
国の社会システムというのは自分の国のカルチャーを活かした形で構築していくものですが、今回の制度は医療の面で「子供は親の面倒を見なくてもいい」と宣言したようなものですから、おそらく日本古来のこのカルチャーに最終的なダメージを与えることになるのではないかと思います。

このダメージは長期的に効いてきて、いずれ全員個人主義でやって行け、という話になる。戦後の民法を始めとする法律は家制度から個人主義を上位においています。

日本の高齢者福祉の解は「同居志向を基盤にした“日本型福祉”の構築」しかないと考えております。

 子供が親の面倒を見るというカルチャー基盤を壊したら、日本の国は福祉に関して解がなくなってしまいます。

 目先の「弱者いじめ」のような議論よりはるかに重大な、日本の文化や歴史、それを基盤とした社会制度を根底から揺るがすようなことを、厚生省の小役人がやり始めたのです。
いずれ、家庭環境は殺伐としたものになっていくと思います。

介護を経験されている方は理解できると思います。家族全員で介護しないと介護するほうが持ちません。あんたの親だから、相続権が無いから、仕事があるからなどの理由で介護から逃げ、一人で介護されている人は多いと思います。精神、肉体が限界に来て介護倒れになります。私がその最中です。

 日本が一千年単位で作ってきたカルチャーを10年くらいでぶっ壊そうとしている。

おそらく今止めないと取り返しのつかないことになるのではないかと、私はこの方を何十倍も恐れています

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