私の好きな芸術家③グレン・グールド
グレン・グールド(1932年9月25日~1982年10月4日)は、カナダの天才ピアニスト、作曲家。
グールドの性格は、一般的に人嫌いで孤独な隠遁者。
グールドは、自らの私生活を隠す傾向にあり、そのプライベートの姿は一般にはあまり知られていなかった。
その死後、書簡などからユーモラスで人懐っこい側面や多感な親交があったことがあきらかになった。
グールドの健康面はとても不安定で、ビタミンの錠剤や抗生物質などの錠剤を常用していた。
その量は、現在からすれば、身体に悪影響を及ぼす量であった。
グールドは、レコードの売り上げには大変な関心があったが、金銭自体にはあまり興味が無く、収入は多くを友人、知り合いの行っている慈善団体などに寄付していた。
グールドは、文学青年であり、夏目漱石の「草枕」、トーマス・マンの「魔の山」は特にお気に入りで、前者は、ラジオ番組で自身が朗読したこともあったという。
50歳で亡くなった彼の枕元に夏目漱石の「草枕」があった。
コンサートに興味は無く、スタジオに篭り録音した演奏の1音1音を繋ぎ合わせる作業に没頭していた。
演奏スタイルは自分の感性で解釈し、モーツアルト、バッハの譜面の注釈を無視し、関係者に衝撃を与えた。
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