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2009年5月 4日 (月曜日)

農法の問題点2段

僕たちが子供だったころ、田んぼには色々な生き物が住んでいた。泥鰌、めだか、蛇、蛙、タニシ、蛭、タガメ、ゲンゴロウ、ミミズ、ミジンコなどが食物連鎖を保ちつつ暮らしていた。田んぼに 「どぜう籠」をしかけ捕れたどぜうで生業をしていた人もいた。子供の頃、隠れてオッサンが仕掛けるのを見て、1週間ほどしてオッサンが取りに来る前にどぜうだけ頂いたりしていた。

今、田んぼに極少数の生物しか住んでいない。
理由は、化学肥料と農薬(除草剤)のせいである。戦後の増産指導でDDT、BHCなど今では禁止されている強力な殺虫剤を田んぼに撒き、トンボたちや微生物は死滅した。
田んぼや畑の草は栄養を搾取する嫌われ者として「憎たらしい草め」と人の心に焼きついた。

余分なものは邪魔だと考える風潮は、農家だけでなく日本人の心を染めてしまった。
今、ホムーレス苛めや殺人、老人介護の問題などの原因の源は案外そんところにあるのかもしれない

「農耕民族」と呼ばれるように、田んぼは耕すものだと思って一万年たった。耕すことは当たり前の大前提であった
しかし、耕す農法は「地球温暖化」の要因となっているのを農家は知らされていない。逆に、水稲はCO2削減に役立っているとほとんどの農家は思っているだろう。

今の時期はトラクターで去年の稲株や草を耕し、土の中に混ぜている。やがて、田植え前の「代かき」で再び土と有機物を混ぜ、鏡のような田んぼにひ弱な乳苗(20日苗ともいう)を植える。
  やがて、有機物が土の中で分解し、メタンガス等の有毒ガスが発生する。ガスは根ぐされの原因となるので、「中干し」といってガス抜きをする。
メタンガスはCO2の20倍近い地球温暖化の要因であり、日本におけるメタンガス放出の1/4は田圃からでている。せっせと耕し、おまけに有機農法の方は家畜の糞尿を土の中に入れているのだから更にガスが多くでる。

耕さず、水の中で腐敗させればガスの量は10分の1に減る。

耕すことは酸素を土中に入れることである
酸素は生命進化上からは猛毒であった。だから、植物はいまだにCO2で生きている。動物は猛毒の酸素を体内にいれたろころ、殆どの生物は死んだが、極少数の生物が生き残り、動きが活発になった。代償として短命だったが、進化とは多くの種類を作り、環境変化に対応できる可能性を模索していくのが進化の宿命なのです。
 動物は酸素で活動的になったが、酸素は猛毒なので体内で活性酸素が作られすぎるとDNAを傷つけ病気となることが医学上の常識となっている。適度な活性酸素は体外から進入する菌を殺してくれる。ストレスなどが原因で、多すぎると体内から発生する病気の85%は、活性酸素といわれている。
 
錆になるのを「酸化」といい、その逆を「還元」といいます。陶器や磁器の焼き物が好きな方はご存知でしょう。
土を耕すことは酸化還元電位を酸化側にすることなので、生物にとって生命の観点から考えると好ましくないでしょう

わたしも何の疑問も持たず「耕す」ことは当然と思っておりました。
しかし、福岡氏の自然農法から疑問を持ち始めました。かれこれ30年以上経ちますが、慣行農法を否定するのが怖く、集落の水管理などもすべて慣行農法にあわせて行われます。冬季潅水したくても水がないのです井戸を田圃ごとに掘るのはお金がかかり過ぎます。農家の田圃は、戦後の農地解放で土地持ちになったのですが、田圃には肥えた田圃、痩せた田圃、水利のいい・悪いがあり、部落の中で分散するのが妥当となり、田圃の場所は部落のなかで分散しています。効率が悪いのです。
余談ですが、お寺と檀家も分散しています。江戸時代、お寺の周囲に檀家を集めておくと、一揆がしやすいので、政権者は分散させてしまったのが今日まで続いているのです。

「耕さない」農法は畑も同様です。
休耕田となった田圃で、ある方は除草のため年に何回も耕しています。別の方は、ほったらかしていますが、数年経つとほったらかしの田圃の雑草がバランスがとれてくるのです。深山は誰も手入れしなくてもバランスがとれ、美しくさえあります。
 最近、休耕田へリストラの方が挑戦しませんかと政府が呼びかけています。
  農家の意見は、休耕田を元の田圃にするのに何年もかかる、それまでに顎が干上がってしまう、と言う意見が多いと思います。
農家の方は、耕すことを前提に語っています。草一本もない田圃を描いています。
思うのですが、休耕田に潅水しておけばいつでも水稲を作ることができる生命の循環が保たれるのではないでしょうか。
しかし、水が無い。

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