経営の基本は透明性・正直な商売
TVカンブリア宮殿に出演した葬儀社 株式会社ティア社長 冨安 徳久(とみやす・のりひさ)氏の経営方針は料金を透明にすることからはじまった。
あなたは葬儀の見積もりをとりますか?
こう質問されたら、あなたはどうしますか。
数人に聞いてみました。
「阿呆ゆうな、葬式で対抗見積もりとりょたら世間から馬鹿にされるぞ。」
「考えたこともない。」
「○十万コースから選んだらええやんか。」
こういった回答ばかりでした。
やはり「不幸な葬式でお金の話は失礼にあたるので…」といった考えから「聴くに聴けない」あるいは「葬儀社の言いなりでも無茶はせんやろ。」
といふのが本音でせう。
しかし、会社で100万円の経費を使う時、対抗見積もりをとり、明細を検討し、金額に開きがある場合は明細の詳細を確認し、妥当か判断し、値切り交渉もするでせう。
なのに葬儀はしないのか。緊急だから役所のような随意契約になるのか。
今はあまりにもヒドイ商売はある程度影を潜めているが、過日ブログで書いたように、認知の父を言い包め、現金払いで領収書なし、取扱説明書もない売れ残り(たぶん棚卸除外品にしているから価格1円か0円)のブラウン管TVを高い値段で売る電気店も存在する。父は液晶、地デジの知識は皆無である。
こうした、人の弱点に付け込む商売は必ず倒産する。噂は広がり、あそこの店で買うのは止めようと考える人が増えれば、僅かな金欲のため倒産する羽目になる。
葬儀社業界の価格が他の業界に比べ透明性に欠けていると思われる。
料金などの詳細はブラックボックス。「客を見て価格を決める」
業界には、悪しき慣習が残り、トラブルが絶えなかった。
蛇足:裁判になったこともあり、以後あまり目茶はしなくなったやうだ。
大口取引先の病院と裏協定を、死んだら葬儀はすべて引き受け、法外な料金を取り、一部を病院へ裏金の謝礼を払う手口。裏金は紹介者、寺院などへもあるようだ。裏金は利用者負担となるのは明白。
それをネタにしたコメディ映画があった。
先日のカンブリア宮殿で、業界の常識を覆し急成長を遂げる葬儀会社ティア 社長の冨安徳久氏が出演していた。
葬儀社にアルバイトで行っていたが、大金はくれるは、お礼は言われる、こんな良い商売はないと大学入学を止め葬儀社に入社した。名古屋は冠婚葬祭の派手さで有名なところである。
しかし、どんぶり勘定で暴利をむさぼる心ない商売ではいけないと思うようになり、退社して独立。
葬儀料金を明朗会計にした激安価格を実現。
会員制を設け、死んだ日に1万円払えば会員価格に割引。
受け身の営業スタイルを攻めの営業に変え、チラシを家庭に配ったり、葬儀の勉強会を開いたりして地域にとけこんでいった。養老院、病院でもイベント開催するなど、全く新しい葬儀会社を作り出した。
「日本で一番“ありがとう”と言われる葬儀社」。
人生最後の儀式で利用者に“ありがとう”と言って頂ける会社を目指している。
株式会社 ティア社長出演のサイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20090706.html
カンブリア宮殿のサイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/index.html
で 社長の金言 をみるだけで参考になる。
株式会社 ティアのサイト http://www.tear.co.jp/index.php
蛇足の長靴:
葬儀の仕方のHPや本がたくさんありますが、宗教的にはいい加減なものが多いです。 NHKでさえ「ご冥福をお祈りします」とテロップが出ます。NHKの言葉おじさん なんとかして。
自分の宗派の僧侶のかたのHPを参考にしてください。若くて張り切っている坊主のHPがいいです。 本山のHPからリンクしているHPにもあるかもしれません。 そのHPで葬儀の理念・意味を学んでください。
仏壇があるのに葬儀社の祭壇を仏壇を隠して設け、棺桶を祭壇の中央に置くのが多く見られます。 さすれば、葬儀は死者のために行うと思ってしまうのが当然です。しかし、それは間違いです。葬儀は残された人のために行っているのです。
これについては、気が向けば、徒然なるままに 無阿弥陀仏 南無阿弥陀佛
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