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2009年11月19日 (木曜日)

映画館の映写機今昔

 昔は直径1尺ほどのフィルムが丸い金属ケースに入っていて、映画1作品について5~8巻必要だった。そのため、映写機が2台必要であった。途中でスクリーン右上に○がでてくると数秒後に○○がでる。これがフィルム交換のサインである。最初の○で2台目の映写機のSWをいれるとフィルムがうごきだす。2回目の○でキセノンランプが光りだし、フィルム2巻目が映写される。
  最近の映画「オリオン座からの招待状」(宮沢りえ)の映写機が昔の機械だった。欠点映写機が2台いること、映写後のフィルムをまき戻す手間が必要、映写技師は絶えず映写機の番をしていなければならない。フィルムの終わりあたりにコインをはさんで合図にしたりしていた。これをヒントにしたサスペンス映画が昔あった。
 
  デジカメの次はCCDの話をする予定でしたが、深い関連があるので映写機へ横道しました。
 
  サイレント映画時代の映像は毎秒16フレーム(16コマ)で行われていたが、サウンドが加えられ、今は動きが滑らか??で音質も優れた??毎秒24フレーム(24コマ)で映写されている。 ちなみにTVは30コマ。矢沢さんがSONYの4倍速120コマのCMで動きが滑らか~~やってますね。液晶も原理はブラウン管と同じで走査線を上から下に向かって1画面を表示するのを1コマとしています。
  フィルム映画の1コマはスクリーンに写真が映りますがTVは絶えず上から下へ画像が変わり続けているのです。 映画は止めれば1枚の写真が映って見えますが、TVは変化中の映像が見えるのが大きな違いです。
『教訓』仕組みが違うものを、単純に比較してはならない。

 昔のフィルムはニトロセルロース・ベースであったため、非常に燃えやすく、取り扱いには細心の注意を要した。そのために16ミリサイズ以上のフィルムの映写には国家資格や技術認定を受ける必要があった。 のちに安全性の高いアセテート・ベースのフィルムが開発されたため、現在はそれらの資格は不要である。  さらに、現在は耐久性が向上したポリエステル・ベースのフィルムが主流となっており、キズ防止のコーティングがされている。

 映画館の映写室に熟練した映写技師を必要だった理由は冒頭に述べたとうりである。
 しかし今日では、シネマ・コンプレックスにおいてノンリワインド装置(フィルムの巻戻し不要)が導入され、そのような必要はなくなった。35mm_film_on_platters
  また自動化装置も導入され、アルバイト・パートタイマーが映写スタッフである。彼ら・彼女たちの仕事は、1作品の映画のフィルム5~8巻を1本のフィルムにつなぐ作業と映写時間の入力と見回りぐらいである。
自動化装置はフィルムに仕掛けられた信号によって映画館の映像・音響と照明を場面に応じてコントロールしている。 もし、マニュアルならば映画の映写サイズに合わせたレンズの選択やサラウンドの調節など職人業が必要だろう。
 
  映画館もデジタルの波が迫っている。3D映画はデジタルである。しかし、装置の入れ替えコストが高く、供給側は、いまだフィルムであるため数年はかかるであろう。
  USAのテキサス・インスツルメンツ (Texas Instruments) 社が先頭を走っており、3000台ほど売れてるようだが、技術面で問題が多い。私的には未完成だ。
  日本では東宝が研究中である。岡田社長はフィルムは残すと言っていたが、そうなると、映画館側はフィルム用とデジタル用の映写機が必要となる。製作側はデジタルがコスト面からみれば何百倍も安くつく。なやましきかな。

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