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2009年6月 3日 (水曜日)

農法の問題点 6段

蓄糞堆肥の落とし穴。
野菜栽培の大規模化にともなって、科学肥料による連作障害が問題化してきました。
指導機関も堆肥の投入等を奨励するようになり、蓄糞堆肥を作る施設を助成してきました。畜産業の公害問題の解消も兼ねて行われた。
公害問題のあと、有機栽培の言葉が氾濫し、消費者との問題を解決するためJAS法を制定し、蓄糞堆肥も有機認証された
蓄糞堆肥といっても昔のように草などの自然のものを餌にしたものと、輸入に頼っている配合飼料が混在している。というより、今はほとんど配合飼料でしょう。
昨年飼料代が高騰したが、それでも畜産農家は使わざるを得ないのです。
なぜか?
配合飼料でないと量がとれないからなのです。
農水省は家畜の飼料に122種類の添加物を認めています。
①品質低下を防ぐもの⇒防カビ剤、坑酸化剤、乳化剤など16種類
②栄養補給⇒ビタミン、ミネラルなど69種類
③家畜に有効⇒抗生物質、抗菌剤、酵素など37種類
 効率性のため20種類の抗生物質や7種の合成抗菌剤を飼料工場で添加しているのです。
  蓄糞堆肥は微生物と酵素をいれ、短期間で堆肥化するのですが、科学的に安全だと証明はありません。
  草や藁で飼育された蓄糞堆肥なら安全ですが、98%輸入に頼っている遺伝子組み換えのトウモロコシがベースの蓄糞堆肥は危険です。(トウモロコシ受粉の道具として使われていたミツバチがいなくなった原因はいまだ究明されていません。)
  蓄糞堆肥を田んぼに撒き、微生物から人間までの食物連鎖を経てなお残っている成分が「生物凝縮」される危険があります。病院の薬を飲み続けると、化学物質が体内に蓄積されるのと同じことなのです。
  BSEがでるまでは死んだ家畜の残骸まで飼料に添加していました。

肉を食べるのに、人間が食べられる穀物を与え、さらに効率性のため添加物を加えてまでして家畜を育てる必要があるのでしょうか。
 
世界の30%の人が飢餓であるという歴史は今も続いています。
なのに、トウモロコシから燃料をとることまで始めてしまった。
 
生物の一部しか見ず、単なる工業製品のように扱っている農業に未来はない。

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2009年6月 2日 (火曜日)

農法の問題点 5段

 不耕起栽培は水不足地帯の私の田圃では不可能です。
せめて、半不耕起栽培を志向しようと、3月から雨の翌日にゴミを避けつつ数回水を入れました。
しかし、4月から雨も降らず、乾燥注意報が続き、5月上旬は32度を超える日が続くと田圃は渇きひび割れ状態です。
ミジンコなどが居たのですが全滅です。
コンクリート畦際の草が隣の田圃に迷惑をかけると思い、4月の始め田に水を入れたときトラクターのタイヤで踏みつけながら草が倒れる程度の数センチ土をロータリー耕運しました。土は柔らかくタイヤがめりこむほどでした。
それ以降はなにもせず今日までホッタラカシの駄農です。


 草を敵と思っている農家が殆どですから、私の田圃を見ると文句を言っています。
隣の田圃の人は「畦際の草を綺麗に退けてくれ。うちの田圃に種が入る。」といい、部落の他の人は「草がところどころに残ってる。いつ耕すのか?」などと陰口を叩いているようです。
 慣行農法が当たり前と農家は思っているので、私のしていることは奇異に写っているのでしょう。
  しかし、私以外の慣行農法の方は、春から今日まで3回トラクター耕運し、田圃のスマ堀りを人力でしています。
  なぜ3回もトラクター耕運するのか農家でないかたは疑問に思われるでしょうから説明します。トラクター耕運すると草は土の中へ去年の草の種と共に入り、田圃は草1本も無い状態になります。半月もすると根の残った草や去年の草の種から発芽し、田圃に草が目立ち始めます。農家は草が嫌いですから再度トラクター耕運します。しかし、またまた草が生えてくるので3度目のトラクター耕運をします。
いまは、慣行農法の田圃は草1本もなく平らに均されています。さぞ気持ちいい状態でしょう。私も去年まで慣行農法でしたからよく分かります。
しかし、田植えまで半月以上ありますから、また草が生えてきます。

私の田圃は2ヶ月以上前に表面の草を倒す程度でしかも、早い速度で適当にトラクター耕運しただけですが、草は畦際とところどころに生えているだけです。
半不耕起の予定ですから、代かきは5cmていどの深さで日にちをあけて縦横2回すれば草はほとんど隠れる予定です。

慣行農法の農家も代かきは縦横2回しますが、日にちを空けず一度にします。
代かきをして、柔らかく鏡のような田圃に乳苗を植えます。

慣行農法は、トラクター耕運を3回すれば燃料代と労力がかかるのです。
まず、コストがかかります
それとトラクター耕運して乾田状態に3度もすることは、田圃の土に酸素を入れたことになります。
酸化と還元はすでに書きましたが、土の中で酸素を好む微生物が増えます。好気性微生物の住みかとなります。好気性微生物は分解力が強く、田圃の有機物のバランスが崩れます。1年目は分解された栄養分でよく育ちますが、2年目になると減収し、3年目になると大きく減収し赤字となる。メタンガスの発生もあります。
これが慣行農法なのです。

好気性微生物に対し、主に酸素呼吸をしない微生物を嫌気性微生物といいます。
これまで何百年も水稲の連作障害が起こらなかったのは、水によって覆われているため、酸素の供給が遮断された還元状態となり、嫌気性微生物が生息する安定した理想的な状態にあったからなのです。

耕さない理由は他にもあります。
肥料のリン酸は、田圃が還元条件のもとでは比較的肥料効果が安定していますが、耕起を繰り返した酸化条件では金属と結合し、水に溶けないリン酸化合物になります。特に、ケイカルは鉄屑が多くはいっており10a当たり4tあるといわれる鉄と反応すると不溶性のリン酸鉄になり、肥料効果が薄れます。
農家は肥料が足りないと思い、さらに科学肥料を撒きます。そうすると、もっと肥料が効かなくなる結抗作用が強くでるようになり、悪循環を繰り返し、土壌表面に塩がでてくるようになるのです。

科学肥料は自然の力だけでは足りないときに使うものなのです。
慣行農法では科学肥料を前提としています。
本末転等なのです。

これに気付いた指導機関が蓄糞堆肥を投入するよう指導しています。
蓄糞堆肥の落とし穴については既に述べましたが、さらに詳しく書く予定です。

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