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2010年9月 4日 (土曜日)

東京スカイ・ツリーと偕老同穴

偕老同穴(かいろうどうけつ)とは、夫婦むつまじいことをいう。
海面の体内で生涯を過ごす一対のドウケツエビを指して誰かが言い始めた。

語源は深海の生物でカイロウドウケツ科の海綿動物の総称であり、深海の泥中に直立して生息している。
円筒形で、全長30~80センチ。
体壁はかごの目状で、内部の胃腔に雌雄一対のドウケツエビが共生することからはじめエビをカイロウドウケツと呼んだが後に海綿の名となった。Kkaoroudouketu

相模湾・駿河湾や土佐湾に生息しているらしい。
底引き網に入っているそうだ。
これを乾燥させ土産物、祝儀物として売る。
WEBで調べると1,500円~2万円が相場のやうだ。
Kairoudouketsu
私はひと昔前、徳島の海がめで有名な日和佐の大浜海岸前の土産物屋にて2千円で買った。1点しかなく、次はいつ入るか分からんで、などと言われれば興味深々のわたに売るのは簡単だろう。私が帰ったら、倉庫から1個だけカイロウドウケツを持ってくるのかもしれない。それが商売上手といふものでせう。

骨が螺旋状になっており、少し毛羽立っている中にエビが2匹入っていた。
折れそうなので主人に何とかしてくれるよう頼むと、無造作に新聞紙で包んでくれた。手のひらに乗せて持ち帰れということか。
不安を主人に訴えかけると、建築の教授が感心するぐらい無駄なく、丈夫な構造だそうだ、鞄の上に入れときゃ大丈夫だろうと、売ってしまえば管理責任は私に移ったので呑気なへんとうが返ってきた。

確かに、カイロウドウケツの構造は簡潔で無駄が無い。
科学、特に製造分野は自然の模倣から始まり、自然を超越している物は少ない。

スカイツリーの構造は、法隆寺の五重の塔を参考にして、心柱(鉄筋コンクリート造の高さ375m直径約8mの円筒で内部は階段)により地震などによる揺れを抑える心柱制震構造となっている。
地面真上では正三角形であるが、高くなるほど丸みをおびた三角形となり地上約320mで円となる。
概観は「起り」(むくり)や日本刀の緩やかな「反り」(そり)の曲線を生かした日本の伝統建築の発想を駆使し、反りの美的要素も盛り込まれている。

詳細や写真は大林組のWEB
http://www.skytree-obayashi.com/photogallery/index.php?page=2&pageleft=1

スカイツリーを見たとき五重の塔云々は知っていたが、白い鉄の構造から、カイロウドウケツが浮かんだ。
私には、墨田の海に立っているカイロウドウケツに思えるのです。
Kairoudouketu2


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