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2011年7月20日 (水曜日)

不動産所有者の苦しみと悩み

核家族化や不況で手放したりして、不動産の所有率は年々減少してきている。

第1次産業は不動産がないと成り立たない不幸な分野です。
僕も僅かな農地・宅地・墓地・築90年の住宅を相続した結果、仕組みにがんじがらめにされ動けない状態です。
不動産を購入しなければならない方からみれば贅沢な悩みと思われるかもしれませんね?

それでも40代になると7割程度の方が不動産を購入しているそうだ。
不動産を購入しても、借りても、30年ぐらい経てばどちらも違いはないという記事は住宅ローンのチラシでよく見る。
 
多額の長期ローンを組み、災害がないという前提での話だが、災害がなくても修理・修繕がないほど不動産は強固ではない。メンテナンスは必須なのだ。

 まず、10年も経てばどこかしら不具合が出てくるしドアや障子がガタピシ言っている。
 20年もすれば配管に不具合が出てくるし内装や外装もかなり傷んでくる。
 30年もすれば大規模修繕が必要な状態となる。木造であれば木が腐ってくるし、鉄骨や鉄筋コンクリートは壁のヒビや錆が目立つようになる。
そんな折々に、不審な修理業者がやって来る。

木造で築20年の住宅の価値は、金融機関ではゼロが原則です。
コンクリートで30年が限界。

私の務めていたビルは築50年の7階建てでした。管理者に聞くと何度も配線・配管・塗装などの工事をしており、コンクリートに埋め込みの細い配管などは修理できないそうです。更に、ビルの耐震設計が古く、補強はできないそうです。建て直したほうが安いと言っていた。

地震があれば壁に大きなヒビが入るし、傾くし、下水道管や上水道管は破裂している。
それらは自己負担で建て直しせざるを得ない。

不動産の自己所有は、災害時にそのリスクがいっきに表面化する。
自己所有しているがために、その場を離れられずにいる人も多い(第1次産業)。

賃貸であれば災害場所からすぐに引っ越し、電気・ガス・水道などのインフラが整った場所で快適に暮らすこともできる。
神戸の震災のとき外人さんはすぐいなくなり、復旧したら戻ってきたと管理人さんから聞きました。
壊れた建物はその日から賃貸契約を解除すれば家賃を支払う必要がない。
**賃貸も最近、更新料は高額でなければ良いとする最高裁の判決があるなど不透明な部分は多いが、借りて市場なので家賃の透明性は進んできます。**

再び関東大震災が起これば不動産の価値はどこにいても下がる。
首都圏は関東大震災クラスの地震が起これば、どのような状態になるか誰も予想できないほどデタラメに開発している。
それでも、不動産を購入したいというのは数千万円を賭けた博打とおんなじです。

原発の避難地区に指定された不動産所有者の方々は、ローンの返済があり、住めなくなっても販売することはできない。
農家の方は、後継者もなく農地を売りたくても、汚染された農地を買う人はいない。
農家は働けなくなったら農地を売るか、貸して老後生活の計画であっただろうが(日本中の殆どの農家の思い)、野垂れ死にするしかない。

僕は、希望や夢のない農業を子供に押し付けたくありませんし、子供の勤務体制ではわずかばかりとはいえ、農業を兼業することは不可能です。
だから、僕は相続権者になるであろう妻や子供に「相続放棄し、賃貸に住め。」と遺言しております。

昨年、法律改正し、無人家屋の処分命令を行政が出せるようになった。
  僕の部落にも対象となる建物が数軒ある。多分、だれかが相続していると思う。
しかし、相続者は住む予定はなく放置してあるだけだが、野犬や動物が住み着き、家屋の痛みは早くすすみ、地震、台風などでの倒壊が他人に迷惑を与える。

あなたは、それでも不動産所有したいですか??

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