オランダの洋上風力発電、コスト高で陰り
少し前の、時事通信社(2011/11/17)の記事をそのまま転載します。
【エグモントアーンゼー(オランダ)16日ロイター時事】
オランダが2006年に当地に同国初の洋上風力発電設備を設置したとき、この設備はグリーンな将来のシンボルと見られていた。北海の洋上にそびえる設備は巨人の武器のようで、タービンは二酸化炭素(CO2)排出を減らす一方で、増加する電力需要を満たす最大の希望でもあった。30階建てのビルの高さがある36機のタービンは、年に10万世帯以上の需要を満たすに十分な発電をしている。
しかし、それから5年たった現在、グリーンな将来は先のことのように見える。財政赤字削減を迫られたオランダ政府は、洋上風力発電は費用がかかりすぎるとし、キロワット時当たり0.18ユーロ(19円)の補助金を続けられないとしている。昨年1年間の補助金は約45億ユーロ(4650億円)に上った。
同政府は、この財政負担を一般家庭と産業界の需要家に転嫁し、一方で魅力的な民間部門の投資を呼び込もうとしている。消費者と企業への負担転嫁は13年1月に実施され、同時に、民間投資家は再生可能エネルギー・プロジェクトへの参加申請ができるようになる。
ただ、民間への負担転嫁で得られるのは推定15億ユーロで、これまでの補助金支出の3分の1にすぎない。また、投資に関心のある団体なども風力発電よりも費用のかからない技術を選ぶと見られている。
オランダの風力発電プロジェクトの将来は暗い。
同国では何世紀にもわたり、低地から耕作地への水のくみ上げなどで風力が利用されてきた。しかし、風力への国民の熱い思いは冷めつつある。洋上設備の設置、維持費用が高く、また、その格好の無様さが住民の不評を買っていることなどで、洋上風力発電は行き詰まり状態となった。
洋上設備は陸上のものよりも発電効率がいいものの、資材や海底掘削の費用は高く、しかも保守は陸上設備より面倒だ。
陸上風力発電にも障害がある。陸上でのプロジェクトのほぼ半分が住民とのトラブルを抱えている。背の高い設備が景観を壊すという主張の他、安全性や騒音への懸念も指摘されている。
オランダのエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの比率は4%にすぎない。同国は20年までにこれを14%に拡大することを目標としているが、極めて難しい情勢だ。[時事通信社](2011/11/17)
日本は政党が原発は危険だ、自然エネルギーは害がない、と社民党も推進しています。
エコだから安全。と単純に決めてしまっていいのでしょうか?
原発神話と同じようなもんでしょう。
日本の風車事情は以下のHPを見てください。
参考HP:
●巨大風車が日本を傷つけている
http://no-windfarm.net/
リンク先もあります。
たくき よしみつ(鐸木能光)さんのHPから入れます。
http://takuki.com/
僕のブログの「お気に入り」の2つめをクリックしてもリンクしています。
●伊方町HP
http://www.town.ikata.ehime.jp/prof/huusha_machi/huusha_gaiyou.html#
伊方町はメジアンラインの上にあります。
それなのに風車が58基あります。
風車の町を自慢したHPですが、原発があり、補助金で自然を破壊して作り、住民泣かせの風車です。
ぜひ、動画で振動と音を感じてください。
貴方も怖くなるでせう。
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