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2013年9月 6日 (金曜日)

台風後の稲作〜登熟

前回は開花まで説明しました。
1ヶ月分の雨が数日で降り、田んぼでは花が咲いた状態だった。
風雨で受粉できるのか心配でした。

さらに、雨が止んだあと気温が21度に下がったので、心配でした。
開花の適温は約30度です。開花期に低温にあうと花粉の受精能力が落ちて不稔籾が多くなります。

稲の一生の半分が過ぎたところでしょうか。
成長が終わり穂をだすまでと、その穂に炭水化物を溜め込むへ移ります。
これから以降は、子孫を残すことに稲は全力を傾注し、根や茎の栄養まで穂に送るので根や茎は弱ってきます。

① 登熟
 穀物の種子が次第に発育・肥大することを登熟と言います。稲穂が出て、開花・受粉すると登熟を開始します。稲の場合は、開花から約40~50日間が登熟期です。稲は光合成によりデンプンを生産し、胚乳に溜め、稲の種子であるお米を充実させていきます。
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     初期は籾のなかはミルク状で甘い味がします。
これを狙って、カメムシなどの昆虫や雀が吸いに来ます。
吸われた籾は一部分が黒くなり、味は変わりませんが、単に見栄えが悪いということで値段が安くなります。

特に温暖化にともない南方から大きな南洋カメムシが増えています。
収入に影響するので、農家は止むなく南洋カメムシに対応した農薬を散布するのです。
怪しい仕組みが作られています。

さて、稲は昼間、太陽の光で光合成を行います。
日が沈んで光合成が出来なくなると、昼間に光合成で作ったブドウ糖を稲に送り込みます。これを「転流(てんりゅう)」と言います。
夜間の気温が高いと、稲の呼吸が盛んになり、光合成で作ったブドウ糖を消費してしまいます。夜間は気温が低い方が良いわけです。

昼間は暑く、夜間は涼しいという天候が理想的とされています。転流の量だけではなく、品質も良くなるそうです。一般に「寒暖差がある方が良いお米が出来る」と言われています。

② 雀についての補足
 スズメは一般的に、米を食べる害鳥とされています。

 一方、スズメは田んぼの雑草の種子も食べますし、春から夏の繁殖期には害虫をたくさん食べてくれます。それによって秋の収穫量を上げている側面もあります。そこをみると益鳥といえます。

一面だけで判断するなということでせう。

③ 倒伏
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     倒伏は、稲が倒れてしまうことです。
稲が倒れると、収穫作業が困難になり、また収穫量や品質の低下をまねきます。
倒伏して穂が水につかった場合、籾が発芽してしまい、収穫出来ない場合もあります。

台風でなくても倒伏する場合があります。
 肥料のやり過ぎや、密植による日照不足から茎が徒長して、おもに根元近くの節間が曲がったり折れたりして倒伏します。

 倒伏を防ぐためには、根が大きく深く張り、根元近くの節間が短くて、丈夫な稲に育てることが大切です。

これも倒伏を防ごうとすれば収穫量は多少減少します。(僕はこの方向です。)

なにごともバランスが大切です。 


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