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2014年3月 6日 (木曜日)

農業がもたらす環境汚染~地下水~3

3.臭化メチル

臭化メチル(しゅうかメチル)は、ブロムメチル、メチルブロマイド、メチブロとも呼ばれる。
不燃性であり、無色でわずかに甘いクロロホルム様の臭いがある。性質はクロロメタンと非常に似ている。
ブロモメタンは化学式CH3Brで表されるハロゲン化アルキルの一種である。

臭素原子は塩素原子の60倍のオゾン層破壊力を持つため、
モントリオール議定書締約国会議は、すでに全廃された特定フロンを含めたすべてのオゾン層破壊物質に全廃時期を設けている。

 アメリカ合衆国、イスラエルに次いで日本が世界第3位の生産量を有する農薬として使われている臭化メチルについての生産も、先進国が2004年末、発展途上国が2014年末に全廃することで時期合意がまとまっている。

しかし、アメリカ合衆国では2007年現在も大量に製造されている。
2004年には、カリフォルニア地区で700万ポンド(3175トン)以上が殺虫剤として利用されていたというカリフォルニア農薬規制局の統計がある。

 日本国内の農業現場での使用は、特に生姜(しょうが)産地が土壌消毒や燻蒸に用いることが多く、
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古くから臭化メチルを慣習として使用してきた生姜産地として知られる高知県窪川町の生姜栽培農家では、「これを取り上げられると生姜栽培そのものが困難になる」と、戸惑いが隠せない。

しかしながらこの日の到来を予測して「一日も早い慣習から脱却」を目指し、新たな土づくりや栽培方法の模索を既に始めている農家もある。

 一方、高知県と並んで臭化メチルの使用量の多い宮崎県は、ハウスなど施設園芸に関してはマルチを張って「太陽熱消毒」に切り替える方向で農家へのPRを始めた。

しかし、一般的に「消毒効果が低い」と思われているため、徹底にはかなりの時間と実験が必要のようだ。

 臭化メチルは、環境問題のみならず人体への影響としても発ガン性の高い物質であるため、一日も早い生産中止と使用自粛が望まれるところでもあるが、生産の全廃時期は設けられているのもの、今のところ規制導入は先送りされたままの状態だ。

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