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2016年5月 2日 (月曜日)

石油は有限?

中嶋健吉(なかじま けんきち) のブログより


石油はいずれ枯渇すると言われてきました。
 2000年の初頭には後80年で枯渇するとの報告がなされ、2005年には69年に短縮されています(43年という説もありました)。
 石油は化学構造では炭素と水素が結びついてできた炭化水素から出来ています。
 その起源は太古の生物の堆積物が熱で変性してできた所謂「有機成因説」に有ります。

 その根拠は:
*石油の成分に生物由来の炭化水素が含まれている
*生物を取り込みやすい分子が多く混入しており、「光学活性」を示す
などです。
石油が存在するには、生物の死骸が取り込まれる「根源岩」、炭化水素が濃く集まった「貯留岩」、炭化水素が地上に抜け出るのを防ぐ「帽岩」の3種の岩石が揃う必要があります。

  中東地域に埋蔵量が多いのは有機物を多く含む根源岩が特に多く、その後の地殻変動が少なかったためと言われています。
 石油は有機物由来の為その存在は地下5000メートルまでが限界と言われており、特に地下1000~3000メートルからよく取れ採取されています。
こうした有機説に対し1870年代にロシアの科学者が唱えた「無機」由来説が有ります。

 長らく注目もされなかったのですが、1986年にスエーデンの国家電力委員会が生物のいなとされる地下6000メートルに石油の存在を確認、
「地球深部の深層ガスが変化して地表に染み出ている物質」との見方を示しました。
無機成因説の根拠は
*採掘しきった井戸に、石油が再び同量まで回復することがある
*生物由来なら地域によって石油成分は大きく異なるはずだが、成分は一定している
*地殻深部の石油には生物の痕跡がない
*生物活動とは関係のない花崗岩の隙間にも石油が確認される
などが指摘されています
 これ以外にも無機由来を示す根拠は多いのですが、結局無機由来の石油も地上に上がる過程で有機由来に接触するので、すべては無機由来で説明できるとしています。
巨大石油資本にとっては石油有限説(有機説)が有利であり意図的に無限説は無視された可能性があります。

  しかし最近のシーエルオイル、海底油田の発見など無機、有機にかかわらず採掘技術の進歩から新たな油田、油層が発見されています。
 国際エネルギー機構(IEA)によると未開拓な場所に眠る石油の埋蔵量は、現在確認されている量の推計4.7倍に上るとしています。
 その開発には高いコストがかかるとしていますが技術革新が進めばいずれ解決できる問題かもしれません。 

 「石油は無限」に近づいているのかもしれません。

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