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2016年5月 2日 (月曜日)

中国とエコカーと三菱自動車

中嶋健吉(なかじま けんきち)  氏のブログより 
電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)はエコカーとして分類されています。
 2015年にこのエコカーを一番多く製造し販売した国は驚くことに中国でした。
 2位の米国の2.5倍を生産し販売したのです。
 エコカー大国のドイツ、技術先進国の日本も大きく離されています。
 中国に於けるエコカーの販売台数は2011年には僅か8千台、2014年で大きく伸びても8万台ですので、2015年に33万台も売れたのですから驚きです。
 堂々のエコカー大国といって良いのでしょう。
 しかし此れにはどうやら裏が有りそうです。
中国では現在EVとPHVを「新エネルギー車」と定義し、メーカーは1台売れれば最大6万5千元(約110万円)前後の補助金がもらえるのです。
 補助金は国と地方政府がほぼ折半することで2015年から導入されました。
 この制度によってエコカーの中にはガソリン車と変わらぬ値段で買える車種も登場しています。
 中国の大都市では渋滞対策と環境対策目的でガソリン車のナンバープレートの発給を制限しており、すぐに入手するには競売で100万円が必要と言われています。
 一方エコカーはプレートを無条件で取得できます。
  この美味しいビジネスを中国企業が見逃すはずが有りません。
 企業の中にはエコカー生産に傾斜したことで純利益の半分をエコカーで稼いだところも出ているようです。
補助金の支給は、環境対策で中国にエコカーを広く迅速に普及させるのが目的と言われていますが、それを信じる人は殆どいません。
 多分本当の狙いは景気減速下で競争力の弱い中国の自動車企業を支援する事に有るのでしょう。
 補助金の受給対象になる車種は政府の認定を取る必要があるのですが、その選定基準は明確にされていません。
 事実外資系のエコカーは選ばれていません。
 この制度は2020年まで維持されることが既に発表されています。 昨年10月に導入された小型車(1600CC以下)への減税の恩恵と併せて経営を維持できている企業が多く有ると言われています。
しかし此れで国際競争力が付くはずもありません。
 2020年の補助金打ち切りに向かい手っ取り早いのはエコカー技術既に持っている企業の買収でしょう。
 三菱自動車のEVの技術は彼らには輝いて見えているに違いありません。

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